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識る - ツキノワグマ

Red Zoo

ツキノワグマ

【分類】 ネコ目 クマ科
【学名】 Ursus thibetanus
【英名】 Asiatic black bear
【生息】 アジアからロシアにかけて広く分布、日本では本州以南に生息
【IUCN Red Data】 VU危急種
【環境省 Red Data】 
下北半島のツキノワグマ 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
紀伊半島のツキノワグマ 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
九州地方のツキノワグマ 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
四国山地のツキノワグマ 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
西中国地域のツキノワグマ 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
東中国地域のツキノワグマ 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)

 

アジアに広く生息しているツキノワグマは、名前にもあるように、胸の三日月のような白い模様が特徴。体長約150cm、平均体重はオスで70kg、メスで60kg、ヒトの成人とほとんど変わらないサイズ。金太郎とお相撲をとったクマさん、のイメージです。

そんなツキノワグマは今、開発による生息地の破壊、毛皮目的の乱獲、駆除などにより生息数は減少しています。そのうえ、昔から高価な薬としてツキノワグマの内臓の一部、胆のうが売買されてきたことも、絶滅の危機となった原因の一つ。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、「野生絶滅の高い危険性」がある「危急種」に指定されています。

日本では、ニホンツキノワグマが本州以南に分布していますが、九州では20世紀中に絶滅、四国でも生息数は100頭に満たないと見られています。しかし一方で、本州の一部では増加傾向がみられ、地域によっては人里に降りてきて人の生活領域に侵入することで、トラブルも起きています。

環境破壊によって森の中の食べ物が減ったために、クマが下りてくるようになったのだ、というのがトラブルの大きな理由です。さらに、私たちが口にしている食べものがおいしかったり、森で探すよりも人里のほうが簡単に食料が手に入るということにクマたちが気付いてしまうことも同じくらい大きな問題です。

一度人の食べ物の味を覚えてしまったり、人が自分たちより弱い生き物だと学習したクマは、何度も人里へ降り、人を恐れなくなります。そのために、鉄砲で撃ち殺さなければならなくなることも。

カナダではクマ対策として、人の食べ物の味を覚えさせないためにコンクリートや鉄で作られたごみ箱が設置されており、重いフタを持ち上げないとごみの出し入れができないようになっています。

日本でも、ツキノワグマと共存していくための道を考えていくことが課題となっています。

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