SATOYAMA BASKET - MISIA × 生物多様性 -


識る -マレーグマ-

【学名】Helarctos malayanus
【英名】Malayan sun bear
【分布】東南アジア、南アジア
【環境省レッドデータブック】絶滅危惧Ⅱ類
(VU)

 

以前、頭を抱えるポーズで一躍有名になったマレーグマのツヨシ君を覚えていますか。人間が入っているのかと思うほど、仕草がコミカルで表情も豊かなツヨシ君。最近癒しを求めて動画サイトで動物の面白映像を見るのが日課になっています。(笑)そこで、たまたま当時のツヨシ君の映像を見つけて、マレーグマについて調べてみると、絶滅の危機に瀕していることが分かりました。

 

マレーグマとは

体長1~1.5m、体重50~65㎏とクマの中では最も体が小さく、熱帯地域に生息しているため毛足が短く、コンパクトなクマです。胸元にある金色の三日月模様と、約10㎝もある長い爪、長い舌が特徴です。爪と舌を活かしシロアリも取るそうですが、マレーグマは雑食で、果実や木の芽、はちみつ、昆虫、小鳥などを食べて暮らしています。軽い体重と長い爪は、木登りをするのに適しており、日中は木の上で過ごしています。

 

原因

近年、マレーグマの生息地は、地形的に開発がしやすい地域ということもあり、農地開発のための森林伐採が進んでいます。森林伐採が進むことで、エサとなる食物は激減しました。そのため人が育てているバナナなどの農作物を食べに来ることも増え、害獣として扱われ駆除の対象にされるようになりました。

その他にも、マレーグマの胆のうは漢方薬として高値で取引されるため、密猟が絶えないのが現状です。ベトナムでは胆汁を採取するためにクマを乱獲し飼育する実情もあります。ベトナム政府はこれを法律によって禁止していますが、法律にもなるほど飼育による乱獲が広がっていることが伺えます。

 

今後残された課題

人間の都合により、絶滅の危機に瀕してしまったマレーグマ。現地では漢方薬として重宝されているのかもしれませんが、やはり個体数が減少しているのが現実です。胆のうは、滋養強壮や解熱に効果があるとされています。それならば、乱獲を行わなくても代用できる物があるはずです。

マレーグマの減少を防げる可能性があるのであれば、今一度立ち止まって考え、共存していくことが大切ではないのでしょうか。

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