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識る -ブッポウソウ-

【学名】Eurystomus orientalis
【英名】road-billed Roller,Dollarbird
【分布】ユーラシア大陸東部、オーストラリア
【環境省レッドデータブック】絶滅危惧ⅠB類(EN)

 

ブッポウソウとは?

ブッポウソウは、主に日本の本州、四国、九州に夏鳥として飛来する野鳥だ。平地から山地まで広く分布し、水辺に近い森林に生息する。全長約30cm、胴体は光沢のある青色の羽毛で覆わており、光の加減により緑色に見えることもあるとても綺麗な鳥である。樹の穴を巣にするが、木製の電柱やダムに設けられた排水溝などを巣に利用することもある。

名前の由来は、ブッポウソウが森の中で夜鳴く鳴き声が「ブッ・ポウ・ソウ」と聞こえ、三宝と崇められた仏・法・僧を象徴すると信じられてきたところからついた。しかし、実際はこの鳴き声の主はコノハズクだったことが分かった。実際のブッポウソウの鳴き声は「ゲッゲッゲッ」といったにごった鳴き声である。

 

なぜ絶滅危惧種に?

ブッポウソウは日本が世界分布の北に位置するため、生息数がもともと少なかった。さらに、最近の森林の荒廃、餌となる比較的大型の昆虫が多く生息する広葉樹林の減少、繁殖可能な比較的大きい樹の穴のある木や、キツツキ類のあけた穴のある木製電柱がコンクリート製や銅管製の柱に換わることなどが原因とされている。 

 

保護活動

現在、広島県、岡山県、長野県などで巣箱を設置するなどの保護活動が行われ、繁殖固体数が回復しつつある。また、山梨県身延町や宮崎県高原町では、ブッポウソウの繁殖地が国の天然記念物に指定されている。長野県上伊那地方南部では、保護活動により2013年7月16日までに10つがいの営巣を確認した。この数は1990年以降では最多となった。

一方、巣箱かけが行われていない都府県では、繁殖数の減少が著しく、関東周辺や東北では現在、飛来や繁殖が見られなくなっている。

 

保護活動により、徐々に個体数が増加しているのはうれしい傾向である。人間のせいで個体数が減少してしまっても、また回復させることができるのもやはり人間だけである。わたしたちは責任を持って、減らしてしまった個体数の回復に努めなくてはならないと感じた。

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