6月5日は『世界環境の日』。そして6月は環境月間です。
世界中の国や地域、人々が地球のこと、環境問題に向き合い、アクションを起こすために、今から38年前、日本とセネガルによって提案され、国連で採択されました。
アフリカへ視察に行ったり、直接現地の方のお話を聞いたりした中で学んだ事の一つが、貧困の原因の一つとして、開発などによる環境破壊が深く関わっていると言う事でした。
それまで自給自足で暮らしていた人々が、開発のための水質汚染などが原因で魚が食べれなくなったり、伝統的な自然との接し方だと大丈夫だったのですが、急に近代化された技術を導入した事により、その地域の自然のバランスが崩れ、生活向上のために行われた開発が逆に住民の方々の生活を困難なものにしてしまったり。
全ての命は繋がり合っていて、その一つが崩されることによって、砂山の砂の一部を崩した時のように、他の部分も大きく崩れていきます。
当たり前のことなのですが、私たちは衣食住の全てを自然に頼っています。しかし近代化がされた私たちの生活では、そのことが、なかなか見えてきません。
生物多様性が失われることで、私たちの生活にも影響が出てくるということ。そのことは、自給自足など、直接自然の恩恵を受け暮らしている人々の生活にまず影響が出ていることからも知る事が出来ます。
この世界的な環境保全を考える日に当たり、重要な鍵となるものが生物多様性だということです。
貧困問題、環境問題、世界で起こっている問題は、繋がりあっています。
世界全体の環境問題だけではなく、例えば、ご自分の周りの環境問題で今ならまだ間に合うことを、みすみす見逃してはいないか、思いを巡らしてみてください。
今日という日に、まずは一つ、環境のことを学び、考えてみませんか?明日という日に、もう少し、自然について思いをはせてみませんか?
その中で、「生物多様性」というキーワードに出会われると思います。そしたらもう一度、環境のことを学び、考えてみませんか?
1年、365日という日に、今日という日をきっかけにして。
MISIA