MISIAの森でオープニングで展示されたアーティストによる巣箱の4点目は宜本伸之さんの作品。
鉄とステンレスで作られた作品は、宜本さんからのコメントにもあるように、子どもたちに「?」と考えてほしい!という気持ちから作られました。
MISIAの森では子どもたちの森づくりが欠かせません。そんな子どもたちに、作品を通じてたくさんの「?」を発見してほしいという願いが込められています。
◆ 宜本伸之からのコメント:
「ん?」鳥の巣箱なのに何故、ハシゴのようなものがついているんだろう?
「ん?」カラスなどを追い払う為に、CDやDVDのキラキラしたものを使用するのに、なぜ巣箱がキラキラしているんだろう?
「ん?」こんな巣箱だったら、僕(私)が創った方が、絶対にいいよ!!!!!
「ん?」僕(私)も、こんなのを創る大人になりたい!(または、なりたくないなど・・・)
アートとの出会いは「恋」に似ています。
「はっ!」としたり「ドキっ!」としたり、「アツく」なったり・・・
そんな感情をMISIAの森に訪れる人たちに、この巣箱に抱く「ん?」から感じてもらえればと思い製作しました。
そして同じ「ん?」を感じた変わり者の鳥が、この巣箱にきっと住んでくれると願っています。
◆ 素材や技法:
素材は鐵(てつ)とステンレスで、鐵に関しては黒皮の鐵と、表面を磨き時間をかけて赤錆を発生させた物を使用し、ステンレスはSUS304という名称のほぼ錆びない鏡面のステンレスを使用しました。
14~5年前から進化し続けているシートメタルパッチワークの技法を用いています。
◆ 宜本 伸之 (よしもと のぶゆき)Profile
1968年大阪市生まれ
1989年3月 溶接機購入、創作活動開始。
1989年~1999年大阪を拠点に活動
1999年東京都品川区に移転。
主に、スチール・ステンレス等の金属を用い、様々な彫刻作品・オーダー家具・店舗什器等制作している。
また、2006年よりMISIAのステージモニュメントのデザイン・製作に参加。