[Report]「市民と森林をつなぐ国際森林年の集い in 石川」

2011.11.07

11月6日、石川県で国際森林年を記念して行われる、「市民と森林をつなぐ国際森林年の集い in 石川」にmudefが共催しました。

当日はあいにくの雨となったのですが、一日かけて、森林や森を楽しめる試みがたくさん行われました。

当日のプログラム詳細はコチラ


県民森づくり2011in津幡 協働の森づくり

6日は初めに9:30分より、石川県森林公園内の緑化広場で、広葉樹を植える植樹のイベントが行われました。

これは石川県内各地で行われている植林活動の一環で、今回は津幡町での開催となります。

MISIAの森をはじめ石川県では、その豊かな森林を保全活動の目的で民間企業やNPO法人などに貸し出しており、今回はその団体や一般からの希望者の参加となりました。

植樹に当たり森が持つ、災害予防や水源機能、生態系の保全などその役割と保全の重要性が改めて説明されました。

ヤマモミジの大きな広葉樹を植えた後は一般の方も参加して、小さな苗100本を植樹。フォレストサポーターズの方などによるガイドを受けながら、スコップで土と堆肥を混ぜ合わせ、苗を植えていきます。土をならす頃には汗だく状態となりました。

  

 

森を歩こう MISIAの森で生きもの調査

午前にはもうひとつ、MISIAの森でのウォーキングイベントと、9月の生きもの調査に続き、大人気携帯ゲームニンテンドーDSiの「みんなでつくるニンテンドーDSガイド」をつかった生きもの調査となりました。

残念ながら6日は雨のため、ウォーキングイベントが中止となり急遽室内プログラムとなりました。それでも当日は69名が参加し、にぎやかなイベントとなりました。

当日はまずニンテンドーDSiの使い方を学んだあと、森林インストラクターによるMISIAの森に暮らす生きものの紹介が行われました。

MISIAの森にはたくさんのいきものがいます。インストラクターの方は雑木林にいるオオムラサキや、カブトムシ、クワガタムシといった、子どもに大人気の虫のほか、赤い目立つ実になることで、エサになることで、種を広く撒いていくガマズミや、種が羽根のように飛ぶウバユリ、種がくっつくことでより遠くに種を飛ばせる植物など、植物の働きも紹介されました。

その後会場に置かれた数々の生きものたちを子どもたちがニンテンドーDSiを使って撮影。フォレストサポーターの方からも生きものの説明を受けながらの撮影となりました。

撮影後、思い思いに生きものの説明を入れたガイドつくりに挑戦。終了後、何人かの参加者による、自分たちの思い思いのガイドを発表してもらいました。発表には会場からも大きな拍手が起きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国際森林年の集いシンポジウム「次世代への継承-森の恵みを分かち合う」

午後には津幡町にある津幡町文化会館シグナスで、シンポジウムが開催。イベントではMISIAからのビデオメッセージも紹介されました。

(ビデオメッセージ本文はコチラ

シンポジウムでは養老孟司・東京大学名誉教授による基調講演の後、石川県に住む森や木に携わる名人たちの話を聞く、「聞き書き」のデモンストレーションが行われました。作家で、長年林業や漁業に携わる人たちからの聞き書きを行ってきた塩野米松さんなどを聞き手に、名人から伝えられる木をめぐるメッセージは、改めて都会にいると知らないような話や、石川独自の木の付き合い方など、非常に興味深い内容となりました。

最後にシンポジウムでは、津幡町英田小学校による10月10日に行われたMISIAの森の生きもの調査の結果も報告されました。

森で子どもたちが春から秋にかけて、それぞれの季節を訪れ、学んだ成果の発表に、会場からも温かい拍手が送られていました。

(子どもの発表内容はコチラ

また会場にはMISIAの森で子どもたちが撮った写真を元に作られたMISIAの森の地図が展示されるなど、多くの方への森の紹介も行われました。